秦国の王賁 が率いる玉鳳隊 人物紹介。
王賁(おうほん)
父は王翦であり”王”家の次期当主と言われ、秦国の若手の中でNo1の実力者。
幼き頃から槍術に励み、槍の達人であり”龍指” “龍巣“と呼ばれる技を使う。
智謀にも長け戦術家としての一面も持ち合わせる。
自陣の戦局だけではなく、秦国全体を盤面として使うことが出来る数少ない人物。
その能力は王騎の副官を務めた騰も認めるほど。
性格は出世欲が強く、プライドが高いゆえに馴れ合いを拒む。
王賁は”王”家の後継ぎとして将軍にならなければ・・・というプレッシャーと戦い続けていた。
特に下僕から飛躍的に出世する信(飛信隊)に対してはプライドをむき出しにする。
その反面、どこかで信を認めることも・・・
王賁には勝たなければならない理由がある。
そこには父である王翦との関係が・・・。
番陽(ばんよう)
玉鳳隊の副官を務める老兵。
王賁の幼少期から教育係として成長を見続けた。
王賁は槍の天才と周りから言われるが、それはたゆまぬ努力の末・・・と知る人物。
王賁のために、そして王家の血筋を守るため、体を張りたびたび王賁を救う。
代々伝わる王家を支える使命感が強い傍ら、身分の低い百姓出身者が多い飛信隊を小ばかにする。
関常(かんじょう)
奢雍で魏国と戦う半年前に、玉鳳隊に入隊した千人将。
その前は王賁の父である王翦軍に所属していたが、王翦の指令により派遣される。
王賁のことは”若君(わかぎみ)”と呼ぶ。
玉鳳隊では右翼を務め機動力を生かし”突いては引く”の戦術を得意とする。
王翦のように確実に勝利する策を好み、強引に勝利を掴む王賁に助言するも
王賁は父を拒むように、関常の戦術を拒む。
宮康(きゅうこう)・松琢(しょうたく)
関常と共に玉鳳隊に入隊し、関常が勤める千人隊のメンバー。
玉鳳隊が乱戦を行うも、王賁は紫伯との一騎打ちのため温存する策に対して愚痴をこぼす。
どちらが宮康でどちらが松琢が明らかになっていない。
黒金(こくきん)
玉鳳隊の中で”血の気の多い”騎兵。
魏軍(紫伯)と戦い「手応えのない。魏火龍という敵も全く出て来ませんな」と言うと番陽に「油断するな」と指摘される。
※魏火龍・・・秦六将・趙三大天と並ぶ魏国の7人。
魏軍とけん制し見合っているときにも「相変わらず動かんな魏の奴らは。久々にこっちからしかけるか」と発言すると王賁に「止めとけ黒金」と指摘される。
冷静な玉鳳隊の隊員のなかで、いつも軽はずみな発言で指摘される役割を担う、ちょっとかわいそうな注目人物。